☆ 「花四天(ハナヨテン)」‥‥元々、四天というのは裾の脇が左右に割れている(スリット)着物のこと。花模様の派手な四天を着て赤い鉢巻や襷を着け、立ち回りに登場してトンボを切ったりする捕り手の役。
☆ 「三津寺(ミッテラ)」……ミナミのど真ん中で御堂筋に面し、交差する東西の道、三津寺筋の名の元になった寺である。天平16年(744)聖武天皇の勅命により、行基が創建したとされている。本尊は十一面観世音でこれは御堂筋拡幅の時、切り倒された楠で彫られたという。大阪大空襲にも焼け残った。
☆ 「白井権八」‥‥歌舞伎の「鈴ケ森」で幡随員長兵衛と出会い、「お若えの、お待ちなせえやし」と呼び止められる。剣の腕を誉められて「雉も鳴かずば……」のセリフになる。モデルになったのは鳥取藩士の平井権八。江戸では「ひ」と「し」がよくゴッチャになるから聞き間違えたらしい。江戸っ子は耳が悪いのかしら?
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