★ 「しだら」‥‥行状。ていたらく。多くは悪い意味で用いる。ダラシないは、シダラないの転語という説もある。上に「ふ」をつけると、ふしだら。ふしだらな娘さん、と言うと意味がたいへんよく分かります。
★ 「すぽぽん」‥‥何のかの。特に意味はないが、先の言葉を受けて漠然と物をさして言う語。娘さんが一糸まとわぬ状態はスッポンポン。相撲取り、スッポンポンで風邪引かん……。(落語とはなんの関係もありません)
★ 「畢竟(ヒッキョウ)」‥‥つまるところ。結局。
★ 「黒焼き」‥‥民間薬の一種。爬虫類、昆虫類など動物を蒸焼きにして炭化させたもので、粉末にして用いる。イモリの黒焼きは惚れ薬として有名。本当はヤモリで、中国から流布された説ではヤモリを陰干しにして粉にし、女性の体に塗ると赤いあざができて取れなくなる。但し男子に接すると消えるという。そんなところから女性を監視するのに使った。そこからどう解釈をされたのか分からないが、いつの間にか惚れ薬となったのであろう。真偽のほどは分からないが、今、女性にこんなことをしたらどんなしっぺ返しを食うか分かりません。
★ 「しごき」‥‥しごき帯の略。一幅の布を適当に切ってしごいて用いる帯。
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