☆ 「道者(ドウシャ)」‥‥講を組んで神社、仏閣、霊場などを連れ立って参詣する旅人。「百人坊主」という噺はこの道者が主人公になっている。
☆ 「あか」‥‥銅のこと。赤金(アカガネ)の略。オリンピックで3位になったら、あかメダルと呼んでください。そうでないとこの言葉も死語になります。
☆ 「照らし」‥‥遊郭では太い格子の中にお女郎さんが並んでいて、客が品定めをしていた。ここから転じたものでしょう。商品を陳列する入れ物のこと。この場合はおかず。昔の大衆食堂、今なら「ザめしや」を思い浮かべてください。作り置きのおかずの一つ一つはわりと安いが、ついたくさん取ってしまい高くつきます。計略やね。ちなみに「ザめしや」は和食カフェテリアと呼ぶそうな。わけわからん……。
☆ 「生節」‥‥鰹の生と鰹節の中間に当たるもの。一種の保存食。鮪はとんぼ節と言うが桂都んぼ君とは無関係。
☆ 「銘酒」‥‥名酒ではなく銘酒。要するに名前がついたお酒。今なら当たり前だが、昔の小売酒屋は自分の店でオリジナル・ブレンドの酒を調合して売っていた。酒屋の腕の見せ所でもあったわけです。したがってこれは銘酒ではない。銘酒は造り酒屋のオリジナルですな。
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