☆ 「水壺」‥‥昔の台所の必需品。水道のない時分、これに井戸水や水屋から買った水を入れて使った。一荷(イッカと読む。一にない。つまり前後の桶二つ分)入り、二荷入りなど大きさの違うものがあった。森前首相がその昔、大阪のことを「たん壺」と言ったことがあるが、たん壺より水壺の方が大きい。当たり前ですが…。
☆ 「一間(イッケン)」‥‥長さの単位。6尺(1尺は30.3cm)=1間。約1.82mになる。
☆ 「へっつい」‥‥かまど。鍋、釜を乗せ、下から火を焚いて煮炊きする。敬称をつけて「へっついさん」と呼んだ。京都では「おくどさん」と言う。
☆ 「三宝(サンボウ)はん」‥‥三宝荒神。仏・法・僧を守護するという神の名。人家ではかまどの神として、台所に祭るならわしとなっていた。
☆ 「布袋(ホテイ)」‥‥七福神の一つ。大きな袋をかつぎ、太鼓腹を見せている僧。高岡早紀と遊んだ男のことではない。母の実家の台所にはこの布袋さんが7つ並んでいた。その後、何処かへ奉納して今はもうないらしい。
☆ 「おやま」‥‥女郎、遊女のこと。歌舞伎の女形も「おやま」と言うが、ここでは関係ない。
☆ 「朸(オウコ)」‥‥天秤棒のこと。両端に荷物を掛け、中央を肩に当てて担う棒。「つぼ算」の場合は中央に荷物を掛け、二人で担う。
☆ 「カンテキ」‥‥七輪のこと。炭火のコンロ。我が家にも一つあるが、これはお年玉付年賀状のふるさと小包が当たったもの。差出人は仁鶴師匠。感謝!
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