2004-11-30
 ディズニーとはとバス(2)
 
もうお忘れかもしれませんが、8月の暑いさなかに東京ディズニー・リゾートへ家族で行きました。お待たせしました。前回の続きが始まります。

別料金、4人で大枚1万5千円也のディズニー・シー・プレミアム・ツアーの始まりです。別嬪のガイドNAKACHIさんがつきっきりなんです。アトラクションは4つまで待たずに乗れます。早速、行きましょう。最初に向かったのが「センター・オブ・ジ・アース」。ところが、システム調整のため今は停まってるらしいので「海底2万マイル」に変更しました。

朝の早うからもう長蛇の列です。このアトラクションはすでに2時間待ち。プレミアムツアーのありがたいのはここなんです。NAKACHIさんが、

「ガイドを入れて5人です」

思いっきりの笑顔で言うと、アトラクション担当のこれまた飛びきり笑顔のお姉さんが横の入口から入れてくれました。うちの家族も思いっきり不自然な作り笑顔でそこをすり抜けました。2時間待ちの怖〜いお兄さんやお姉さんが睨んでるんですもん。笑うてごまかさんとしょうがない……。行列を尻目に長い通路をグルグル回りながら降りて行って乗り場へ着くと、お兄さんが笑顔で叫んでます。

「只今、システム調整のため運行を停止しました〜〜」

ほいほい、またシステム調整かい? お兄さんも笑うてごまかしてます。我々はべつにかまへんけど、2時間待ちの人はどうするの?

よそではあんまり聞かん言葉やけど、システム調整ってなかなか便利な言葉ですな。あっさり故障と言え、故障と……。

また長い通路をグルグル上がると「センター・オブ・ジ・アース」が動き出したという情報が入ってきました。また停まらんうちに行くことに……。ここもNAKACHIさんの笑顔でフリーパス。そういうと、ここで働いている人ってみんな笑顔ですね。笑顔の訓練をしているのでしょうか? 個人的に笑えない事情の人も居るやろうに……。ストレスがたまって駅の缶ジュースの自動販売機を蹴ったりしてるのと違う? あ、これは噺家の○○君のことでした。普段、おとなしいのに……。

「センター・オブ・ジ・アース」は要するにタイヤのついたジェット・コースターみたいなもんです。ここも2時間待ち。我々はフリーパスというても少しは待たないといけません。うちの家族とNAKACHIさん、5人だけで乗り込みました。地下というか地底を走ってる設定なのに、ちょいちょい外の景色が見えるのはご愛嬌。初めはチョロチョロ、ノタノタと走ってましたが、最後に一気に加速してクライマックスの急降下……と思いきや、何故かブレーキがかかって急停車。

なんで、こんなところで停まるの? けど、そういうもんなのかな、と思ったら、NAKACHIさんが一言。

「こんなことって、初めてで〜す」

おい、ちょっと待った! 毎日乗ってるガイドさんがこんなこと言うてまっせ。でも、わたしゃ確信しました。これがシステム調整なんですよ。仕方がないので停まってる間に記念写真。

「普通の人はこんなところで写真なんか取れませんよ」

当たり前やがな。別嬪のNAKACHIさんは笑ってますが、あんた笑うてる場合か?

すっかりお客さん気分のNAKACHIさんと一緒にじーっと待ってると、ようやくソロソロと動き始めました。そして急降下もなんにもなしでおしまい。降りたところのお姉さんは、

「ありがとうございました」

これ、なんか説明してよ。どうなったん?

結局、なんにも分からずじまい。どうも私が行くところは波乱含みですなあ。続きはまた……。